友人が遊んでいたゲーム「Potion Craft: Alchemist Simulator」が面白そうでやってみて、数日どっぷりハマった。
ポーション作りと販売に特化した錬金術師体験ゲームである。
- 素材は庭で採取か訪問してくる商人から購入
- 作って売るのは主にポーション
- 伝説のレシピとして賢者の石なども作れるが、売るのはポーションのみ
材料をそのまま(もしくはすり鉢で潰して)鍋に放り込んで加熱するとポーションができる。
まだアーリーアクセス中なのだが、案外やり込み甲斐がある。グラフィックもまた味があって良い。海外のゲームのようなのだが、日本語訳に不自然なところはほとんどなくて遊びやすい。
「錬金術マップ」で調合を疑似体験
素材の個数、すり潰し具合、かき混ぜる回数、水を加えた量などによってポーションの仕上がりが変化するのだが、それを上手く「錬金術マップ」に落とし込んでいる。素晴らしい発明だと思う。
素材によって移動の軌道と移動できる最小~最大距離が決まり、どのくらいすり潰すか、どのくらいかき混ぜるかで実際の移動距離が決まる。
例えば序盤の素材だと、テラリアはこんな感じ。
素材にカーソルを乗せたとき、破線に色がついている部分から×まではすり潰さなくても最低限移動する。すり鉢マークまでの任意の位置へはすり潰して移動させられる。
しっかりすり潰すと、実際の移動距離はこうなる、というわけだ。この移動方向は、素材の説明文から察するにエレメント(属性)に対応しているらしい。
マップの中で目的の効果(ビンの中央にアイコンがあるもの)にたどり着けばポーションに効果を持たせることができ、道を誤ると作成失敗することもある。上の画像だとハートマークにたどり着けば治療の効果をつけられる。つけないこともできる。
これが調合を疑似体験している感覚になり、とても面白い。ぼーっとしてるとすり潰しすぎたり、水がどばっと入って薄めすぎたりする。それもまた調合あるあるっぽくて楽しいのだ……。
できあがったポーションにはデフォルト名がつき、デフォルトのボトルとラベルがつけられるが、名前もボトルもラベルもカスタマイズできる。おれは名前はデフォルトのままだが、ボトルやラベルはいろいろいじって遊んでいる。液体の色も変えられるようだ。
IIIポーションの作り方
ポーションの効果にはI~IIIの強度があり、Iは弱ポーション、IIIは強ポーションというデフォルト名がつく。強度が高いほど高く買ってもらえる。
IIIポーションを作るには、マップ上のポーションアイコンとポーション瓶をほぼぴったり重ねる必要がある。これが結構難しい。
ポーションアイコンの中心を目指すやり方は2つ。
- 素材の軌道で中心を狙う
- 水を足す
おすすめは水を足す方法。素材だけでアイコン中心に行こうと思うとなかなか難しいが、水を足すならやりやすい。
作成例
例として治療の強ポーションを作ってみる。
まず緑キノコを最大まですり潰して鍋に入れてかき混ぜた。画像の位置に来たので、治療のポーションアイコンをちょっと通り越す位置を目指す。
目標は、ポーション瓶から中心に向かって出ている線(以下、補助線)と、ポーションアイコンから中心に向かっている破線を重ねられそうな位置。
手持ちの中ではゴブリンキノコがちょうどよさそうだった。念のため少しだけすり潰す。
これを通りすぎないようにかき混ぜて、こんな感じ。水を注ぎ始めると、矢印が上手く中心を向いている。
余談だが左上の「ポーションを中心」はチェックを外したほうがおれは見やすかった。かき混ぜ中にポーションが中心になるのが不便で……。
慎重に水を注いで、ポーション瓶にIIIと表示された。
これでふいごで鍋を温めれば治療の強ポーションの完成である。
ちなみにこのレシピは緑キノコはやや入手しづらいので、常用はおすすめできない。おれが普段使っているのはヌマキノコ2個のレシピだが、ほかにも作り方がいろいろあるので、効率のいいレシピを探してみよう。
他のポーションも要領は同じ。補助線と破線が重なるのを目指せば、水で中心に入れることができる。
その他の小ネタ
複数効果のポーションを売ろう
客が求めるポーションはいろいろあるが、中には複数の効果を持ったポーションを高く買ってくれる人もいる。
自分で手探りするのが面白いゲームなのでここには書かないでおくが、おれは複数のポーションを買ってくれる客がいたら両方混ぜてみることにしている。
複数効果のポーションは、マップ上のポーションアイコンで加熱して効果を入れた後、さらに別のポーションアイコンまで移動してもう一度加熱すればよい。終了を押すまで効果を付け足せる。効果は最大で5つまで。伝説のレシピ製作には必須。
商人が売る品物と値段
商人たちの持ち込む素材の種類と量はランダムで、値もそのときによって違う(安値、普通、高値の3種類)。
普通の値段を基準に、安値は1/2、高値は2倍の値段になっている。つまり高値の素材は安値と比べると4倍の値段。できるだけ安値で、それが無理でも普通の値段で買おう。
薬草師は薬草・根っこなど、キノコ売りのじいさんはキノコを、商人は両方と紙を売ってくれる。鉱石は採掘師が売ってくれるし、錬金器具と紙とレシピは錬金術師が売りに来る。
庭で取れる素材
庭で取れる素材はいろいろあるが、中には取れないものもある。
序盤の素材4種(テラリア、ミズハナ、カザハナ、火の鐘)は3~5個、キノコは1個取れる。
完成したポーションは床に置ける
完成したポーションは床に置いて保管しておける。
インベントリに入れておくと鬱陶しい場合、部屋の床などに置いておくことができる。
店に置いて商品陳列っぽくするのも楽しいかなと思って並べてみたら、案外邪魔だった……。
床以外にも置ければなぁ。部屋の机の上とか。
錬金術マップのドクロと渦巻き
ドクロはポーションの体力を減らす。ポーションの体力が0になると作成失敗になる。かする程度でもダメージが大きいので、頑張って避けよう。ただし、鉱石を使えば無傷で通り抜けられる。
渦巻きは鍋の加熱中に触れると、回転して中心に吸い込まれる。複数効果のポーションを作っているときによく起きる。予想外の軌道に進むことがあるので注意。意図的にちょっとだけ回転させるという使い方も可能だが、あまり実用性はないかもしれない。
プレイして思った、今後改善してほしいこと
- 上方向移動が大変
- 上方向ほどじゃないが、右方向も移動しづらく感じる
- エレメントをもっと活用したい
- 値段交渉でミスったときのペナルティが重すぎる
素材の移動方向について
上方向に移動できる素材の種類が限られていて、必然的に枯渇する。
下半分へ移動するものは(左下、右下も含め)多数あるのだが……。
また左側へ移動する素材の種類に比べて、右側へ移動する素材もちょっと少なく感じる。(上ほどではないが)
右上に移動できるカゲアンズタケと魔女キノコは、入手性はあまりよくないのにめちゃくちゃ使うため、気付くと在庫が枯渇することもしばしば。
エレメントについて
素材の説明文から察するに、マップの移動方向とエレメントが対応しているようだ。
- 上:風
- 右:水
- 左:火
- 下:地
これを踏まえて素材を見ると、この素材にはそういうエレメントがあるのかと思えて興味深い。
が、このエレメントの要素が現状あまり強くない。もっとエレメントに関わる要素が強くなったら面白そうだと思うのだが……。
値段交渉のミスについて
値段交渉、1回ミスると利益が最低ぐらいに落ちる。そこから回復するのがものすごく大変で、頑張ったのに元通りになった程度で終わったりする。
おれは目押しがヘタクソなので、非常にツライ。もうちょっとミスが軽くならないかなあ。
おわりに
「Potion Craft: Alchemist Simulator」、薬作りが楽しめる人にはおすすめできる。
他のゲーム内で黙々と薬を作るだけで時間が過ぎていってしまう人は、試しにやってみてはいかが?
Steamで販売中。