ShiANさんの「大容量のレザーペンケース」を作ってみた

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革と糸とファスナーを買ったので作ってみたよ!!!!

素人なので丸一日ぐらいかかりました。休日でよかった。

元となったShiANさんの型紙はこちら。

使った材料・道具

革はハギレセット。ほぼA4の革が10枚入っていた。ぼくが買ったセットはもう販売していないので、別の似たセットをご紹介。

糸とファスナーはグッドレザーさんで購入。

菱目打ちはこちらのセット商品。

針はSEIWAさんのキットについてきたやつを使いました。

工程1・革を切る

革を切る作業は、昔大量に紙を切った経験が生きて割とすんなり終わりました。切るのが楽しすぎて画像撮るのは忘れました。

カッターは自前の大型カッターですが、刃はNTカッターさんのものに変えました。かなりすんなり切れて良い感じ。

カッターに力を入れると曲がるので、定規に力を入れ、カッターはそっと動かす感じでやったらそこそこきれいに切れました。厚紙を切る要領ですね。カッターは2~3回くらい通す気で定規に沿って動かすといい感じ。1回で切ろうと思うと力んでしまってうまくいかなかったです。慣れの問題だとは思う。

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工程2・菱目打ち

正直に言って一番大変だったのがここです。菱目が革に刺さらなくて「これ本当に刺さるの……!?」って思ってました。事前の調べが足りなすぎた。

それと「なんとなくで打ってなんとかならないのかな」って思っていました。形になったという意味ではなんとかなりましたが、もうちょっときれいにやりたいなと思いました。

初めて菱目打ったのは底パーツなんですが、見た目が悪すぎでは?

指さしているあたりから時計回りに打っていった

菱目打ちの台に使ったのは100均の耐震マットなんですが、粘着力があるのでカッターマットや机にくっついて安定するのはよかったです。厚みは足りなくて菱目打ちが貫通していたので、次は2枚重ねよう……。カッターマットを敷いていたので机は無事で済みました。危なかった。

パーツ全部に菱目を打ったのですが、雑な作業のツケをあとで払うことになりました。反省した。次からもっと慎重にやろう。

工程3・縫う

ここからはひたすら縫う作業。

底パーツを縫う

縫う作業では一番、底が難しかったです。縫い終わったあとの写真しかないけど、カーブ部分がとにかく大変だった……。短辺から縫ったけど、すぐカーブに入って難しかったので、長辺の途中から縫うとやりやすいかもしれない。

上げ底になっています。このフチのところが足になる感じ。

ファスナーをくっつける

両面テープで仮止めしてファスナーを縫いました。ShiANさんではちょっと長めのファスナーを使っていたんだけど、ぼくはちょうどくらいのファスナーを選びました。(これは20cm)

仮止めしてるところの画像も撮ったつもりなんだけど、撮れていなかったらしい。これはSEIWAさんのキットの説明「縫うところの4倍の長さの糸を用意する」を参考にしながらだいたい4倍の長さになるように糸を測っているところ。ぼくの乏しい革手縫い経験によると、直線部分ならだいたいこんな感じで足ります。

ブックエンドとクランプで挟んで縫ってみた。支えるものが何もないよりは遥かに縫いやすかったです。無意識に下から上に縫っていきました。

真ん中から右半分ぐらいは縫い目がそこそこきれい。

でもなんできれいにできたのか全くわかりません。わからんもんは再現できないので、今後はきれいにできた理由を探りながら縫いたい。

裏から見ると縫い目の汚さがやばい。

実は「糸に糸を刺しちゃう事故」がしんどすぎて、わざとちょっと穴から離れたところから針差してたので、余計に縫い目がガタガタになりました。底縫ったときもだけど、糸に針を差して糸が絡まる事故が起きすぎててつらかった。

側面を縫う

ファスナーを開けて側面縫いました。「ファスナーを開けて縫う」というのはShiANさんの作り方の解説に書いてたんですが、目から鱗だった。なるほど、そうやって縫うんだ……って。

そしてここで雑な菱目打ち作業のツケが回ってきました。

「縫うときに穴の位置がずれたのか?」って思うほどずれてるんですが、変なたわみもないし、穴もちゃんと合ってるので、たぶん菱目打ちが雑すぎたせいじゃないかなということに。

あと、ファスナーの長さがちょうどくらいだったのが災いして開きにくかったので、そのせいでずれた可能性もあるかもしれない……。ほどよい長さのファスナーが売ってなかったので、今度は他店も見てみよう……。

底をくっつける

側面を縫い終わって円筒になったら、底をくっつけます。底パーツのときに短辺から縫ったら縫いづらかったので、長辺からスタート。やっぱ曲線部分は縫いづらいです。それでもパーツが大きいので、底だけ縫ってるときよりは遥かに縫いやすかったです。

あと曲線のせいなのかなんなのか、1ヶ所どう頑張っても穴が合わない位置ができ、返し縫いして調整したりしました。

ズレてたところもなんとか縫い留めた。ズレてても形にはなるということで……。ぼくは初心者だからこれでもいいんだ。

ここの作業では糸が足りなくなりまくりました。曲線だから糸がナナメになるのかなあ。底パーツも実は糸の長さがちょっと厳しかったんだ……。余裕ありそうに見えたんだけど。(菱目がナナメに打たれてて縫う距離が長かった可能性もアリ)

他の部分を縫って10cm前後の糸が残っていたので、ちょっとずつ継ぎながら作りました。手間はかかったけど、糸を無駄にしなくて済んだのは満足です。

糸の継ぎ方はこちらを参考にしました。

完成!

底が縫い終わると完成~。

「ナナメじゃね?」って思った? ナナメです。

底をつけるときに目見当でつけたらずれてました。でもたまたま対角線が開く感じになって点対称な感じなので、これはこれでアリな気がする。(ポジティブ)

短辺から縫い始めてたらずれなかったと思うのですが、短辺から縫うとすぐ曲線で縫いづらいので、単純にぼくの技量が足りないと思う。

ファスナー開けるとこんな感じ。変な形といえば変だけど、オシャレと言えなくもないと思う。ぼくがもっと上手だったらオシャレなペンケースっていう扱いになるんだ、きっと。

あと底面の部分がめっちゃ飛び出してるのですが、ShiANさんの写真だとそうはならないので、なんでだろうと思って説明をよく見たら底面の縫い穴はかなり端に寄ってました。なるほど、そうすれば飛び出さないかもしれない……。

ものを入れてみた

その辺にあったものを入れてみました。

ペンケースというより文房具一式が入りそうなサイズ感。ペン十数本とハサミや定規やノリなんかを持って歩いている人にはちょうどいいサイズかも。(学生さんとか)

ぼくはボールペン2~3本しか持たないので、文房具持ち歩き用としてはちょっと大きくて、何入れようかなーと思いながら部屋の中を見てました。

結果、鏡台の周辺に点在していた化粧品類をまとめて入れておくのにちょうどよさそうだったので、とりあえず入れてみた。

立てて入れておくにはファスナーが閉まらないんだけど、どこかに持っていきたいときだけ中身を横にしてファスナーを閉めて、普段は開けて置いておくという使い方ができるのがものすごく魅力的。自立するポーチって……便利なんだな……。

こういうわけで「自力で革を切って穴をあけて縫いたい」という欲求は満たされました。形を作ってみるのが目標だったので、まだトコやコバは全く処理していません。

今回使った型紙はこちら!

反省点

本文中にも書いたけど、主な反省点は

  • 菱目打ちをもっと慎重に丁寧にやろう
  • 穴あけ位置を慎重に確認しよう(端からの距離)
  • 立体的にくっつけるときは待ち針で位置を確かめよう

という感じ。

菱目打ちのやり方は以下のページが大いに参考になると思った。

ぼくもやってて思ったんだが菱目打ちはきれいに刺さらないことがある。それがおそらく直角になっているかいないかの差だと思う。ぼくは体に平行でやってたので、次からは

  • 体と直角
  • 奥から手前に

でやってみようかと。菱目打ちより菱錐のほうがきれいという話もあるが、ぼくは素人なので今はそういうのはいいんだ。あとステッチンググルーバー持っていないけど、定規で印をつけて目打ちで線を引くのでもいい気がするので、次はそれでやってみましょう。(それだと曲線は難しいけど)

ヘリ落としと兼用だとこういう商品もあった。こういうマルチになんでもできる系の商品がぼくは苦手なんだが。

コバやトコの処理はまだ考えが回らないので、ぼくにはまだ早いんだと思う。そういうことにしておく。

次に作ってみたいShiANさんの型紙

次は「L字ファスナーの小型財布」を作ってみたいなーと思っているんだ。

というより実は最初に作ってみたかったのがそれで、もう革は切ってある。

はぎれセットなのでそれぞれ別の革になっちゃう

切ってあるのだが、初めての菱目打ちをこの型紙でやる勇気が出なかった……。

なのでもっとパーツがシンプルな形のペンケースから作ったのであった。そして様々な知見を得たので、次こそはこのお財布作ってみよう……。

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