Amazonでdeerzonという出品者から出ている大判はぎれ詰め合わせセットを買ってみた。楽天にも類似のものはあるが、Amazonのほうが数百円安かったので……。
発送重量1.2kgとある通り、本当に1.2kgだった(糸込み)。
中身の革の写真
届いてすぐに高速で2枚切ってしまったので、カットしたものを並べてある写真もあるけれど。
これが一番大きかった革。真ん中の白い紙はA4。
2番目に大きかったのはこれ。ぶれすぎてごめん。白い紙はA4。しわがかなり強かった。
ほかにA4~A3くらいの革が3枚。重ねて撮ってしまったが……。これもシワシワなやつがあるね。アイロンとかでのばせないのかなー。白い紙は例によってA4。
タンニンなめしのA5の革と、糸3本。糸はクラフト社のロウビキ糸・細と見た感じ同じくらいの太さで、平らな糸。本当にロウビキ糸なのかと疑問に思うようなサラサラの糸なんだが、商品説明ではロウビキ糸だそうだ。ほんとかなあ……。縫いやすいんだけどさ。
臭いがやばい
このセット、大判の柔らかい革が大量に入っていて練習用にはかなり良いんだけど、臭いがやばい。気持ち悪くなってくるような異臭。
レビューを見てると「クロムなめしだから臭いんじゃないか」という内容がちらほら。それが本当なのかはぼくにはわからないが、切っているだけで気分が悪くなるような臭いは困る。
困るので、ネロリ精油をつけてみた。ネロリは革のなめし技術が未熟なころからイタリアで使われていた精油。そのころのなめし革は臭かったので、臭いを緩和するために精油や香水が使われていたのである。フランスではそのまま香水産業が発達していった。なので革の臭いがツライときには精油を使うのが歴史的にもベストなはずだと思った。
かなりたっぷりかけたので精油が激減した……。これで臭いがとれるかはわからんが、ちょっと和らいだかもしれない。この大判はぎれでバッグ作るつもりなので、バッグ臭いって思ったら精油つければいいのかなぁとか。
バッグは本当は古着のスカートで作りたかったんだが、ぼくは布が縫えないのだ。でも革は縫えるので、古着のスカートの布を貼ればいいかなって……。なので革の色がつぎはぎなんだけど、別にいいかぁと。スカート貼らなかったとしても、表と裏で色の違うバッグってちょっと珍しくていい気がした。
追記・消臭策いろいろ
革の臭いってとれないのかなと思って調べてみた。「バッグについた臭いの取り方!強烈な臭いもこれで一発解消!」ってサイトのアイディアがよさそう。
特に重曹は「購入したばかりのバッグの臭いもとれる」とあるので、効くかもと思ってやってみた。掃除とかで馴染みもあって使いやすい。スキンケア用の重曹はもったいないので、掃除用重曹を買ってきた。
ぼくがたまに買う重曹はこれ。安い。ほかはツルハが最寄りドラッグストアなので、独自ブランドの重曹を買うこともある。
出涸らしの茶葉やコーヒーというのも使えそうだけど、我が家はどちらも無いもので……。今後は貯めておこうかなあ。
天日乾しも日陰干しができれば良いようだが、我が家で日陰干しできるところがないんだ。
追記2:1週間重曹に漬けたら臭気が軽くなった
上記サイトのバッグの消臭法を参考に、革を大きなポリ袋に詰め、重曹をまぶして1週間放置してみた。漬け物を作っている心境だった。
1週間後、袋を開けてみたらまだ臭うが、普通に耐えられる程度の臭いにまで臭気が激減! もっと置いておけばもっと臭いがとれると思う。作業していても気分が悪くなることはなさそうだったので、やっとこの革が使えるようになった。
重曹は風呂場でほろい落として、そのあとにシャワーで流した。袋の中に余っている重曹は、もったいないので、再度消臭したいときや掃除などに使おうかなーと……。
この店のに限らず、臭う革を買ったら重曹で消臭するのがよさそう。
しかしタイムロスが大きすぎるし、手間もかかるので、このセットを買うよりは半裁ちや1枚革を買って隅々まで使うようにするほうがいいなーと思った……。糸も本当にロウビキ糸なのかなぁと疑問に思ってしまうものだったし……(縫いやすいんだけどね)。