ずいぶん久しぶりにさよ教考察を書くことにした。というのも、設定資料集を買った後、五芒星に作者が込めた意味を知ってから何も考察を更新していなかったからだ。
設定資料集の記述を見た後、自分の考えたことが的外れだったように思ってしまったのだが、改めて五芒星について考えてみることにした。
以前書いた五芒星に関する考察:
設定資料集は下の画像をクリックすると電子版に飛ぶよ。
PR召還と退去の五芒星
設定資料集に書かれていることだが、主人公が儀式で辿るルートは、1日目は召還の五芒星、2日目は退去の五芒星を描いているらしい。
設定資料集で挙げられている参考書籍は「高等魔術実践マニュアル」というプレミア本。
書籍は入手しづらいと思うので、代わりにネット上の参考文献を見ると、五芒星の描き方はこのようになっている。
なお、過去の考察でぼくがわからなかった睦月のマークは「精霊」であるらしい。
睦月ルートの五芒星
というわけで改めて、設定資料集の記述に沿って睦月ルートの五芒星を描いてみた。儀式は5人目までで終わりのようなので、1日目(召還)はこうなる。(薄い線は実際には存在しないが、最後から最初に戻ったと仮定すれば引かれる線)
過去の考察でぼくが「形がおかしい」と悩んでいた2日目も、
こうなってちゃんと五芒星になる。
※画像で「土」となっている部分は正確には「地」である。画像作るとき間違えた。ごめん。
睦月のこの五芒星は、2種類ある精霊の召還・退去の五芒星のうち「受動」だそうだが、それがなんなのかというと、
『精霊の五芒星』は受動的召喚(自分の中に精霊を召喚すること)と能動的召喚(自分の外に精霊を召喚すること)で描き方が変わります。
mixi・現代魔法魔術研究会コミュ「四大の召喚の五芒星の描き方」[2]
だそうで、自分の中に精霊を召還し退去させたということらしい。なるほど、妄想世界の中だものな……。
五芒星は全て不完全
ただし、「angel of thebes」の「五芒星の描き方」によると、やはり五芒星は始点まで戻って完成させるものであるようだ。
だが主人公が儀式で辿ったルートは始点に戻っていない。儀式が5番目までで終わりなら、どのルートも五芒星は不完全なのだ。
最後にヒロインに会う部分までが儀式に含まれていたなら、架空のヒロインたちのみ、召還は失敗だが退去は成功している。(睦月は両方失敗)
だが全てが不完全とわかったところで腑に落ちるものがある。全てのヒロインがエンディングの最後で「先生!」と戻ってきてしまう点だ。召還も退去も失敗している、儀式が意味を成さなかったということが納得できてしまう。
妄想世界を終わらせるべく儀式に臨んだ主人公だったが、意図してかそうでないのか、不完全な儀式により誰とも別れることができなかったのだ……。
(それどころか睦月は妄想世界のヒロインとして存在を確立してしまう)
おわりに
短いけれど今回はこれで終わり。
6人目までで五芒星を描いたと考えて考察していた頃より、もっと救いのない結論に到達した気がする……。だけどすっきり腑に落ちたので、改めて五芒星について考えてみてよかった。
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