言語解読ゲームと聞いて興味を持った「7 Days to End with You」をクリアした。
ストーリーもゲームシステムも文句ナシに面白かった。エンディングはたぶん全種見たと思う。
感想(ネタバレ控えめ)
最初は何を言われているか全然わからない。
わからないので、2Fのタロットカードと寝室の本などを手がかりに言葉を覚えていった。
鏡を調べたときに「英語に変換できそう」と感じて、それから記号とアルファベットの対応を考えながらプレイしていた。
英単語を思い浮かべるようになると、いくつかの記号が同じアルファベットを示すことがあるのに気付く。……が、ひとつのアルファベットを示す文字列が複数ある。
それでも他の単語を手がかりに綴りを見極めて単語が導き出せたものはあった。けれどあまり効率はよくなかった。
文脈からなんとなくこうかなと思ったものは結構違うことが多かったんだけれど、料理と肥料やりを成功したり失敗したりして言葉の意味を埋めていったあとに2周目に入ったら、彼女の台詞が重かった……。
隠し扉は1周目から開けてしまったんだけれど、1周目の単語把握量ではその部屋の正確なところはわからなかった。何周かしたあとにもう一度行ったら理解度がかなり変わって面白かったな。
あと、1周目は存在に気付いていないイベントが2つあった。もっと早く気付けばかなり違ったろうなと思うイベントもあったなあ。
そうそう、目覚めたとき側にいた人が女性に見えないって意見があるっぽい。胸が無いというのがその理由。でもおれはそれは思ったことがなかった……。影のつけ方的に胸はあると思ってたんだよね。大きくはないが。
感想(ネタバレあり)
記号をアルファベットに変換できるツールがあるんだね。導き出した英単語はこれで答え合わせしてみたが、だいたい合っていたけど全然違うものもあった。どうしてもお手上げ! ってものはこのツールで解読した……。
正解の単語が存在することについて賛否両論あるみたいだけど、おれは賛の立場。答え合わせができるのがよかった。全然見当違いの意味つけちゃったら、ストーリーがわけわかんなくなりそうだし。
あとWikiもある。こっちを見てエンディングの亜種を見た。
単語の意味いろいろ
「わかる」はrecognizeかなと思っていた。そう思っている人は多いっぽい。e(同じ文字)の位置がばっちりなんだよね。でも上記復号機を使うとunderstanになるんだよな……。
あと「usual」はわからんて。mediumかなぁ文字数合わないなあって思いながら「中くらい」と訳していた。「ふつう」とは思えないよ……。
新聞
上記復号機を使うと新聞も読める。新聞の下のほうの文章(4つの段落に分かれている)は、右から左に読んでいくといいらしい。Wiki情報。
これを元に右から左に読んだ文章をWikiに書き込んでおいた……。皆さんの参考になれば。
主人公の容姿
主人公かわいいね? もしかして女子という可能性もなくはないと思った。
主人公、捜索されているけど、その割に会っても何も言われないのは見た目が変わり果てているって解釈があって怖かったな……。
エンディング
エンディングは終わらせるエンドがトゥルーエンドなんだろうなあとは思う。(タイトルも「to end with you」だし)
でも終わらせないエンドが結構好き。621回目ってどんだけの人たちが犠牲になっちゃったんだろうね……。そういうの好き。
あと彼女の名前を呼ぶと特別なエンディングに到達することについて。記憶喪失して言葉もわからなくなってる恋人に名前呼ばれたら感動せん? めちゃくちゃ嬉しいと思うんだよな。その発想もあって、最初は名前を呼んでしまった。
2F部屋の文書いろいろ
2階の部屋、いろんな紙が貼ってあるじゃん?
トゥルーエンド見られるぐらいに単語の意味を把握した後に見てみた紙、内容が……ヒエッてなった。
あとはホルマリン漬けのラベル。
「人間」を長いこと「骨」って訳してて最初はこれ全然わからなかったんだよね。何がきっかけで人間と訳したのかはっきり覚えてないんだけど(町……?)、これもなかなか怖いよなあ。
彼女の倫理観が終わってる感じというか 「悪いことをしてる」のは本人もわかってるんだけど、それでも続けてしまう、っていう業の深さがいいよねえ。
全体的なストーリーについて
「言葉を解読する」「短い日数をループする」というコンセプトに合ったいいストーリーだったと思う。物語の重さも含めて好みだった。鬱ゲーとはあまり思わなかったけど。
会話文の日本語訳にチャレンジした人がいる。こういう試みができることも含めて面白いゲームだったなあ……。
おわりに
希有なゲーム体験ができるゲームだと思う。特に単語の意味がわかり始めて、意味不明だったシーンの言葉の意味が通ったとき。アハ体験みたいな……ちょっと違うかな。
とにかく他でなかなか味わえない感覚なので、興味を持った人はプレイしてみてほしい。
とても面白くて、こういうゲームが作ってみたくなった。できるとは思わないけどね。