ずっと気になっていた「Milk inside a bag of milk inside a bag of milk」「Milk outside a bag of milk outside a bag of milk」をクリアした。
これ精神疾患を描いたゲームと言われているけれど、統合失調症ってこんな感じなのだろうか……? ときどき見かける罹患レポートでも妄想の激しい時期はこういう感じだったような気がする。
Steamでお手頃価格で入手できるので、気になっている方はぜひ。insideが1作目、outsideが2作目。
独特かつこだわりを感じる色彩の画面構成。狂気の表現としてグラフィック面だけでもかなり優秀だと思う。
だけどこのゲームはなんだかあまり刺さらなかった……。貴重なゲーム体験はできたと思う。
感想(ネタバレあり)
insideは最初はすんなりミルクを買えたので、次は足を引っ張ってみたらすごく怖いエンドを見た。怖かった……。効果音も相まってほんと怖いんだよな、あのエンド。
outsideはinsideでミルクを買って家に着いたあとからの話らしいんだけど、ときどき自分の死を幻視するのがなんというか、リアル。精神を病んでるときやフラッシュバックを体験したときってああいう感じな気がする。
outsideでは結構主人公の少女の過去が描かれるけれど、不幸一辺倒ってわけではないみたいでよかった。学校は楽しかったみたい。
主人公の少女の学力について
彼女は父親に「もっと大人になりなさい」と言われていて、「学校の勉強が簡単だった」。
これはもしかしたら特別支援級みたいなところに入れられていたのかな、と思った。言葉は達者なのでそこまで知的障害が重いわけではないだろうけれど、周りと比べるとちょっと幼い感じだったのかなあ、と。
牛乳について
主人公の少女を牛乳アレルギーと考察している人がいるけれど、個人的にはあまり同意できない。
単に牛乳はトラウマと結びついているだけではないだろうか。
母親が「勝手に牛乳を飲むな」と念押ししたのも、勝手に飲んだからそのお仕置きとして買いに行かせたのかと思っていた。
ただそうすると、母親が注射したのがなんでなのかわからなくなるんだけど……。
あ、同意はあまりできないけど、牛乳アレルギー説は好きだよ。父親が牛乳を買って渡したというエピソードが重い意味を持つようになるから。
おわりに
独特の世界観が興味深いゲームだった。狂気の表現に興味を持っている人はプレイして損はしないと思う。個人的にはそこまでハマっていないんだけれど、ゆめにっき好きな人はハマりそう。(おれはゆめにっきもあまり好きでなかった)