村感想)キラークイーンC_MS 初参加者の敗北記録

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前々から気になってたKQ村。初心者村であるC_MSにGMから直勧誘されたので、初参加してきたよ! そして! 負けたよ!

でも様々な意味ですっごく楽しかった。参加してよかった。マジで。

リアルが犠牲になりすぎるという意味では二度と行きたくないが、抗えない魅力があるので、リアルさえ犠牲にせずに済みそうならまた行きたい……。

というわけで感想などいろいろ書いてみた。

記事中に自分以外の参加者の発言スクショをいくつか使っている。

削除してほしい方はお手数だがご連絡を……。

KQ村とは

KQ村とは秘話を中心にして進行する特殊ルールのガチ村。RPが結構重視される傾向にあって、RPerにも美味しいが、真剣勝負が前提で「勝利を目指して行動せよ」と要求される。

ただし「勝利を目指す」ことの意味は各参加者に委ねられるため、「自分は負けてもあの人が生きて帰れるなら……」みたいな戦い方も可能のようだ。

各参加者には特殊なクリア条件が与えられ、ゲーム進行中(人狼ゲームとして決着がつくまでの間)に勝利条件を満たす必要がある。クリア条件の例はWikiから引用すると「犯人役1名以上と生存」「進行中に2名以上が条件を達成する」「素敵な恋人を見つけて幸せなキスをする」など。

また見学席にGMがおり、GMに対し申請することでGMの手動処理によって特別な効果が発生する「GMツール」というものも配られる。

詳しくはKQ村wikiを見るとざっとわかると思う。

ちなみにKQ村自体の元ネタは「シークレットゲーム-KILLER QUEEN-」である模様。村がシリーズ化して様々なモチーフが取り入れられるようになり、C_MSはチェスがモチーフとなっている。

KQ村C_MS 初参加の思い出(ネタバレなし)

KQ村は以前にも初心者歓迎している村があって、参加してみようか悩んだことがあったんだけれど、そのときは「体調がダメになる気がする」と思った末に参加できず見送ることになった。

その後も気になりつつ見送り続けていたのだが……。

今回はなんとGMからの直接の勧誘! じゃあ行ってみるか!

と思ったものの、村が建つ前から緊張し続けて、村が建った後も緊張が続き、1日目が開始してからは止まらない動悸に悩まされ続けた。緊張感がよっぽどだったのか睡眠時間も異常に短くなり、3時間睡眠しかできなくなってしまい、3日目辺りからかなり頭の働かなさを実感することに。

結局墓に送られたのだが、そのときには体調が限界だったのでものすごく楽になれた。

なお肝心の行動面に関しては……。初参加者ゆえにどう動いたらいいかはさっぱりわからず、自分なりに「こうすれば勝てそう」という道筋を描いてはみたものの、そこまで到達することはできなかった。

けれど「勝てないならせめてこれだけは」と思っていた個人目標は達成できたのでOKかなと。頑張った甲斐はとてもあったし、無謀な挑戦をしたがためにいろいろな知見も得られて学びの詰まった村だった。

それとRP面でも楽しかった、特にエピ。おれは根がRPerなのだが、一般的なRP村では絶対得られない味が詰まっていたので……。美味しかったなあ。

あと、この村は終盤でKQ村らしからぬ展開が見られたことで、経験者の中でも結構話題になっていた。

村ログのURLと読み方

この先で配布情報・展開のネタバレを含む内容を書くため、ネタバレなしでログを読みたい方のためにログのURLを先に載せておく……。

KQ村は秘話が飛び交うため、ログの読み方にはコツがいる。

気になる参加者の「肩書」でログをフィルタすると、その参加者が送受信した秘話が表示でき、視点を疑似体験できる。(ただしアクションは表示できない)

プロローグを読んで気になる参加者がいたら、1日目以降はその参加者でフィルタして読むのも面白いかも。おれは個人的には、まずエピを開いて、勝敗やクリア条件から見たい人を選んで読んでいる。

KQ村が開催されるサーバーである人狼議事・Cielの操作方法はこちらの記事が参考になる。(書いたのはC_MSのGM)

KQ村C_MS 初参加の思い出(ネタバレあり)

じゃあここからネタバレ山盛りで書いていくよ! といっても適宜トグルで閉じてあるけど。

役職と配布情報に関して

KQ村はどうやってみんなの配布情報を決めてるのかと思ったら、「役職に紐付いていて、役職はランダム」だったらしい。

事前に練ったキャラ設定とすごく合致する配布情報をもらって神の采配だと思った。議事ラ神は結構神がかった配役決定をするという噂。そのキャラ設定はこんな感じ。(折り畳み)

ルーカス・バランタイン(21歳・男性)

実業家の父と、その愛人の間に生まれた子。幼い頃に母親から引き離され父の元で育つが、本妻の子でないがために扱いが悪く、父からは手駒扱い。何を成しても当然と扱われ、褒められることはなかった。

参加動機は父からの指示。父が事業に失敗したが、資金があれば露見する前に建て直せる状態。そのため父は自分自身ではなくルーカスを参加させ、勝って資金を得てくるよう指示した。

が、ルーカスは自分を死にかねない場所に送る決断をした父に完全に失望。事業発展のために父が重ねてきた数々の罪を白日の元に暴き出して破滅させるという願いを抱き、勝った暁にはそれを叶えてもらうつもりでいた。その後は実の母を探し出し、二人で共に暮らそうと思っていた。

これは今になってしっかり明文化したもの。プロローグ時点で決まってはいたが、どこにも埋めていなかった。なんでって、灰に埋めたら変なフラグになりかねないと思ったから埋めなかったんだけど。

埋めなくても変なフラグになった。

脳内にあるだけでもアウト。ラ神って厳しいね。

父親の罪を暴いて破滅させようとしている者に「断罪」は神の采配でしょ。

人の不幸を望んでここへ来た人にKQ寄越すのもすごく解釈一致だよね。

キャラ設定的には「少しでも多くの人が生きて帰ってほしい」という思いもあって、プロローグはそういう気持ちで縁故作りを頑張っていたんだけど。

おれがKQです(参加者皆殺しor自分が死)

ラ神のば!!! か!!! 初参加者にKQを寄越すんじゃない!!!

しかしRP的にはとても美味しい設定だった……

プロローグをどう過ごしたか

話は前後するけど、プロローグは結構頑張っていろんな人と話していた。

KQ村の戦いはプロローグから始まっているとも言われており、プロローグの縁故作りが本編に影響することがかなり多いらしい。なのでできるだけいろんな人と話すつもりでいた。

先のほうにちょっと書いたけど、キャラ設定的に「少しでも多くの人が生きて帰ってほしい」という思いがあったんだよね。より詳しくはキャラの性格設定の話になるんだけど……プロローグ時点のRP指針となる設定がこんな感じ。

  • 生きて帰って願いを叶えたい
  • 同じように叶えたい願いを持つ人には、一人でも多く生きて帰ってほしい
  • 叶えたい願いがはっきりとあったほうが生きて帰りやすいはず
  • 父に対しては恨みや復讐心がある
  • デスゲームを下劣な遊びと感じ、開催側を強く軽蔑している
  • なんだかんだいい家に育っているので、他人に対し礼儀正しい

こういう設定だったので、それに沿って行動をしていたつもり。

例えば「生きたい」という思いが強い子への好感度が高かったり、「願いが未定」という人と願いが決まるよう話したり、どういうゲームか知らずに来た子の身を案じたり、とか。

ポピンちゃんは「偶然」会場にたどり着いた、という設定。デスゲームに来ていながら天真爛漫なキャラクターがとても魅力的だった。

こんな返事したら取っかかりになったらしく、この後「願い」に関してしばらくやりとりした。

なおポピンちゃんはあまりにフランクなため、ルーカスが叶えたい願いをすんなり暴露してしまい気まずさに駆られた場面もあった。(他の人には言っていない)

あとはちょっと強めの縁故作っておこうかな、ってプロ終わり際に会いに行った子(初めて話した相手でもある)に正直な心情を話したりもした。

こういう「ずっと言えなかったことをあなただけに……」みたいなのは心を撃ち抜けるやつです。そもそも、こっちが向こうから撃ち抜かれてんだけど。(初対面時の切り込みが深すぎて)

こいつこんな聞こえのいいこと言ってんのに「叶えたい望み」が人の破滅なんだよな……。

このように縁故作りを結構頑張って一緒に生きて帰りたい人も複数できた結果、

おれがKQです

どうして……(絶望)

ちなみに結構しっかり話せた相手は6人。挨拶程度の人が2人、かな?

GM陣への秘話が送れなかった件

そうそう、プロローグではGM陣には全然秘話が送れなかった。これは

  • pt管理の練習がてら、村の入り直しをせずに済ませたい
  • 参加者優先で交流したい
  • GMのメモが返信遅くなりそう等の記載が多くて、送ったら迷惑かなと不安になった

という事情が中心なんだけれど、「PC設定的に声をかける理由が無かった」というものもあった……(GM陣軽蔑という設定)

エピ入り頃には「その設定を反映した上で何かロール送ることはできたな」と思った。結果論。

それとGMは参加者に声かけてもらうとすごく嬉しいらしいよ! 次からは声かけたいと思う 次?

1日目発言禁止時間にどう過ごしたか

1日目は22時~翌7時まで発言禁止時間だった。そして割と早い時間でKQなのが把握できたため(エピ入り後に見たら一番最初に送ってもらえてた)、その後は「KQ視点でログ読んだことないが!?」と思いながら大慌てで過去村のログを漁ることになった。

その過程で偶然見つけたのが、「キラークイーン/希求航路」という村での、めげそうになっていたKQへのGMからのアドバイス。画像はKQのキャラ名が含まれるため折り畳んである。

KQ名マスクしようかとも思ったけれど、「このアドバイスをもらったKQの動きを読みたい」と思う人もいるかもしれないので、畳むだけに留めた。

GM、優しいな……。KQ村のGMって優しいんだな……。おれもこの言葉を支えに頑張ろう……って思った。

目標設定

頑張る気持ちが芽生えたところで、まず自分なりに目標を設定することになった。

だってKQってまず勝てないじゃんね……

もちろん勝利は目指すけど、もし勝てないとしても、せめてKQと疑われずに死にたい。これが最低限の目標となった。なお処刑死して敗北はしたんだけれど、この目標は無事達成。頑張った甲斐があった。

勝利のためにクリア条件パズルをすることに

「疑われずに死ぬ」という信用取り路線なのは前提ではあるけど、やはり勝てるものなら勝ちたい

ゆえに自分が犯人役であることを踏まえ、「どのような盤面に持っていけば勝利できるか?」を条件だけでパズルしてみることにした。だってせっかくクリア条件のリストもらえるんだし! 組み立てろってことだろ!

余談だが発動したツール名は誤りで正しくは「主の導き」。このフレーバーテキストめちゃくちゃ好きで何回も読んだ。

初心者にわかるか!!!!!!!!

KQ的にもKQツールの仕様的にもまずいのは、

  • 終了判定と同時にクリア者が出る

これが致命傷。最後の最後でKQが条件未達で死ぬ。

ということは、

  • 終了判定時点で他の生存者全員を条件未達にする必要がある
  • クリア済みの人は「断罪」(KQツール)で殺せるので「終了までの間に」殺す

ねえこれどうやったら勝てるの?

とりあえず自分なりに考えた結果、「犯人側と手を組み飽和を目指しつつ、クリア済み犯人を「断罪」で殺害して飽和回避し3人最終日へ持っていく。不可避の選択で自分以外を処刑してもらい、処刑対象でない相手を襲撃」という道筋ができた。マゾい。

やがて2日目初めらへんに、飽和と見せかける盤面はこれでどうか、というものが出来上がった。

自分/プロモーション(昇格)の達成※/犯人役との生存/未クリアの非犯人(妖精不可)

※犯人役の一人の条件

まあ、そこまで到達はできなかったんだけれど。というかいろいろ立ち回りが行き当たりばったりすぎてダメだったんだけれど。

「ここまで行ければ勝てる、そしてここまで行けなければ負ける」というものができたので、ある意味覚悟は決まった。

チェス用語を調べる

クリア条件の中にチェス用語が含まれたものがある。

  • 【プロモーション(昇格)の達成】
  • 【チェックメイトの達成】
  • 【フールズメイトを成功させる】
  • 【キャスリングを2回成功させる】
  • 【アンパッサンを成功させ最後まで生存する】※KQツールによる情報では誤記だったとのこと

何をすればクリアできるのかさっぱりわからないため、一応調べて意味をメモしておいた。

  • プロモーション:ポーンが盤の奥へ進み昇格する(駒が変更できる)
  • チェックメイト:キングが確定で取れる状態にする(試合終了)
  • フールズメイト:最短詰み
  • キャスリング:ルークとキングを一手で動かす、キングを逃がす動き
  • アンパッサン:2マス進んだポーンの1マス目をポーンで取る

素人なりに調べた結果ではこう。あとはそれっぽい目的で動いている人がいたら当てはめようと思った。

騙り条件を創作

KQには偽装用の条件が配布されてることもあるらしいが、今回は無かった。無かったので乏しい知見で騙らなければならなかった。泣いた。

最初はクリア条件リストから見て需要の高そうなキングを探そうかと思っていたが、どこにも出てきてなさそうなナイトを探すことを決意。そうすれば全体的に駒の見当がつきそうに思った。

1日目以降、実際の行動に関して

実際にどうやって行動していったか、なんだけど。

どう動いたらいいか 知識と経験不足で全くわからなかった

一応事前に知ってたことは、

  • 駒(他村でのナンバーに相当)やクリア条件はむやみに明かすものではない

ぐらい。あまりこの辺ガバガバだと「KQが怖くないのか、さてはお前がKQでは!?」って言われかねないと思った。ゆえに取引材料に使う、あるいは信頼の証として伝える、がよさそうかなと。

勝利のためにも「KQではない」と思ってもらうことが最優先課題だったので、信用取りと好感度稼ぎはかなり頑張ったが、その他の点がかなり問題だったと思う。

初心者だから仕方ないとも思いつつ、もうちょっと頑張りたかったという思いも強い。

あと体調管理な

最初のうちの行動指針

  • 犯人役なのを明かし犯人側と手を組む
  • 一匹狼なのはできるだけ伏せる
  • 偽装条件で「特定の駒」を探す
  • クリア条件は自分からは深く問わない
  • できるだけ嘘はつかない

今回のKQツール使用に必要なのは駒とクリア条件のみ。どちらも信用を得れば明かしてもらえるのではないか、と思っていた。

それとKQ疑いで処刑されるのだけは絶対に嫌だったので、めいっぱい信用を得るつもりだった。「できるだけ嘘はつかない」とはこのための指針。まあ知見が少なすぎて嘘のつきようがなかったというのもある。

上手くいった点

  • 犯人役2名と早期に繋がれて自分がパイプ役になれた
  • 嘘をつかない方針が幸いして信用はかなり得られた
  • 駒もクリア条件も自然と集まってきて、消去法で埋められた
  • 非KQ2名をKQ疑いで処刑できた

特にしっかり信用を得たおかげでKQ切ってくれた人が複数いたのは嬉しかったな。その分で他の人たちを処刑・襲撃に回せたのもよかったと思う。

どこまで本気で言ってるのかなって疑心暗鬼になったこともあるけど。

反省点

  • 犯人役なのを明かしすぎた
  • 偽装条件が行き当たりばったり(知見不足)
  • 一匹狼なのも結局早期に明かすことになった
  • そもそも取った策が(KQ勝利の観点から)茨の道だったのでは
  • もう少し死者を出しておけばよかったのでは
  • 信用できない動きをしている人物を陥れる動きが足りなかった

信用獲得を重視しすぎて、KQとしてまともに動けてなかったなあという体感。

それでもKQの汚名を着せて吊った相手は2名いるし、最終的に「KQは死亡済み」という世論になっていたので(すまんな……)あとはもうちょっと死者を出せていれば何か違ったかも、と。

とはいえ殺害ツール使った時点で「やっぱりお前だな!」になってしまう流れだったので、黙って死んでよかったかもとは思う。いたずらに死人出すより、勝てる盤面に到達するまで死者を出さないという道を選んでいたので。

KQ探しに熱心な村だったため、迂闊な動きをするとすぐKQ疑惑で吊られそうだった。それは嫌だった……。

あとはKQなのが、つまりは「真に手を取れる相手は誰もいない」ことが災いして、誰かと必死に生き残ろうとする動きができていなかったなあと。処刑されたのはここが原因だったと思うんだ。これはやっぱり偽装が難しい部分だと思う。

もしここで「手を取れる相手がいる」かのように動ければ、一人にだけ明かした情報をどんどん他に伝えるような信用できない動きをする人は上手く陥れられたかもしれない。そう思うと、やはり勿体なかったなあと。

KQにとっては誰も彼も殺す対象、全員利用して捨てる駒。捨てるタイミングはいつか、捨てるまでの間にどの程度の利用価値があるかって違いしかない。

けれど他の人たちには「一緒に生きて帰れる(かもしれない)相手」がいるんだよね。ここの差は大きいと感じたな……。

役職カミングアウトしつつ信用獲得の流れ

今回は自分の役職(一匹狼)をカミングアウトした上でKQ視されなかったという快挙を達成した。(KQの可能性を切っていなかった人は一応いるが)

KQは必ずしも一匹狼ではないものの、一匹狼という職性能がKQ向きなのは初心者のおれでも頷けるし、同意する人も多数いた。それでKQ視されなかったのはだいぶすごいことでは?

なので、「人の信用を得たいがどうしたらいいかわからん!」って方向けに知見をシェアしてしまう。今回の実践例は一匹狼KQでなんだけれど、非KQ一匹狼でも使える策じゃないかと思うので。

一匹狼をなぜカミングアウトするに至ったかだが、まず、2日目処刑先が犯人役の一人に決まった。

これは犯人側主導で起こしてしまった流れなんだが、初回処刑が犯人役というのは、犯人側にとって大きく不利になるものらしい。知らなかった。(他犯人が二人とも初参加者)

処刑理由のひとつは「牙の数と犯人役の数が合わない」

これはおれが一匹狼なのを黙っているせい。

なんだが、2日目最初のほうでは、おれはしばらく一匹狼なのを黙っているつもりだった。3日目は襲撃パスを要望されており、4日目まで潜っていられるのでは、と思っていた。

……が。

参加者内に導師がいる。(処刑死した人の役職がわかる役職)

そして「処刑死したのは犯人役だった」と情報が出回れば、今度はおれ、あるいはもう一人の犯人役に疑念が飛びかねず、見かけ上飽和を目指してそこからKQ勝利を狙うルートに支障が出る。

これは一匹狼なのを明かすしかない……黙ってて指摘されるより自分から吐くべきだ……!!

と、いうわけで。まず布石として、2日目の間に導師の好感度をちょっと稼いでおくことにした。

というのも導師(ガルム)に関しては他の人から「もしかしてKQかもという疑惑がある。情報が少ないせいみたいだ」と聞かされていたので……

根拠のある自然な思いやり発言をしてみた。(ちょうどちょっとptがあった)

ちなみに「結構皆お返事してくれる」は自分の1日目の体験でもあった。全然話したことなかった相手でも、突然連絡しても案外お返事くれるもので、嬉しくなったんだよね。

ガルムからもらったお返事はこう。

この後もこの行動がガルムには響いて、KQではないだろうとずっと思ってくれていたらしい。

ガルムはKQツールで始末しやすそうだったから……別に生きてても困ること、ないかなって……。信じてくれてありがとうな……。

そして3日目。処刑先は予定通り。

COやめるか迷いはしたけど、結局、発言禁止時間が明けるのと同時に一匹狼COを送りつけた。対象は犯人役・擬狼妖精・導師の3名。

犯人役(ティソ)宛

導師(ガルム)宛

擬狼妖精(ヨグラージ)宛

文面で気を遣った点は

  • 疑われるのが怖かったと主張
  • 罪悪感に耐えかねた的な論調
  • 反省の意を表する

要するに感情を強めに出して「謝罪」という形でのカミングアウトにした。この3人はいずれも「正直に見える訴え」に弱そうなのは既に感じていたので、この策でいけると思った。

ちなみに疑われるのが怖いのは心の底から本心。罪悪感は別になかったし反省の意も特になかったが、キャクラター的に自然な感情ではあると思った。(誠実で優しい人を演じていたため)

あと犯人役(ティソ)宛では一度「殺害ツールは持っていない」ととぼけているので、改めて持っていることを明かした上で仕様を偽って申告し、「一匹狼だが勝手な行動をする気はない」と念押しもしてある。(殺害ツール持ちを明かしたのは「襲撃/殺害ツール総数」という恐ろしい情報が出回っていたため)

導師・擬狼妖精は元々好感度が高いのを感じていたこともあり、これですんなり信じてもらえたっぽかった。

ちなみにこのCO文を送ったあと、表で「一匹狼KQ説」が流れて心臓が止まるかと思った。追加でそれを主張した相手(クリア条件が「犯人役との生存」のため念入りに交流して信頼を稼いでいた)にも論拠を確認した上で一匹狼CO。信頼されている体感があったのでいけそうだと思い、実際に取り下げてもらえた。

犯人役宛ではだいぶ疑われてしまった。そりゃそうだ。

ここで名前が挙がっているモイは前述のクリア条件が「犯人役との生存」の人。

ここでティソ宛に信用を得るために情報を追加で公開した。ついでに「モイKQ」説に乗らず白上げすることで自分の非KQ印象も取れないかと試すことに。(これはガチ村で黒塗りしてきた灰を白塗りして自分も白印象を得るテクニック)

この後も少しモイ非KQ主張は続けたが、詳細は省く。気になる人はログの3日目を「良家の息子 ルーカス」でフィルタして読んでみてほしい。

ともあれ熱心に擁護したおかげで、

KQ切ってもらえた。

ただし偽装条件(ルーク殲滅)のほうで敵対はしてしまっていた……。

そんな条件騙らなければよかったのはそうなんだけど、

  • 擬狼妖精がツール殺害無効、かつ多方面から信頼を集めており処刑はほぼ無理、と殺害する術がなかった
  • 擬狼妖精のクリア条件はルークとの生存。ルーク2名のうち片方は途中クリア可能だがもう片方は不可能で、排除の算段が立てづらかった

などの理由で、擬狼妖精がKQ勝利の観点から非常に目の上のたんこぶであった。縁故的には結構親密だったんだけれど。

そんなわけでこんな偽装条件を掲げた末、クリア条件の対立により処刑されましたとさ。ある意味、KQではできないKQ村らしい経験をした。

話がずれたな……。

GMへの壁打ち(DM)について

今回はGMへDMで壁打ちができた。

DMとは「X(Twitter)のDM」ね。(KQ村では通常そうらしいけど、今後システムが変わる可能性もあるので注意)

このシステムがピンと来てなかったので初回送信までには時間がかかってしまったが、確認取ってからはめっちゃ送った。送ってない内容も結構あるけど。なんとなく気分で「これはGMに聞いてほしい」ってのを送ってた。ガチの独り言は灰。

KQは本当に孤独。初参加でKQだから余計辛かった。真の作戦を漏らせるのがGMしかいないので壁打ちで投げまくってたら、向こうも楽しかったらしい。

あとから知ったが、GM……というか黒幕見物人は進行中のログは全然見えず、質問や申請を受け付けるのみでゲーム展開は全くわからないそうだ。なので壁打ちで漏れてくる情報ぐらいしか知りようがないのだとか。

墓落ちしたあとGMたちがめっちゃ構ってくれて癒されたんだが、それも壁打ちしたおかげだったとエピで知ってびっくり。KQは蘇生が無いから(偽装条件では蘇生ツールの発動条件を満たさず蘇生不可、真のクリア条件を明かしたとしたら当然蘇生しない)それで構ってくれていたのかと思っていた……。

総合したネタバレ感想

だいぶ長い記事になったけど、総じて感想を言うと

  • 一匹狼で他犯人役と手を組み、共に飽和を目指すにあたっての戦い方のコツがいくらかわかった
  • 信用の取り方はガチ村で白視されるコツと通じるものがある
  • 心情面への訴えが効くのを体感
  • 「一緒に生きたい」という熱意や、相手への好意は、言語化できないレベルででも伝わるもの
  • KQとしての動きはイマイチだったような気がする

リアルも体調もダメになったが、参加して本当によかった。楽しかった!

もう少しリアルを確保しつつ体調維持しながら参加できるようになりたいものよ……。

RP面の感想

最後にRP面の感想言っていい? おれ根がRPerなんだよね? だからKQ村がRP的に美味しいって話は外せないんだよね?

最後とか言いながら、ここから更に長い。RP面に関心が無い方はこの辺で閉じよう。

KQ村がよくあるRP村とRP面で一線を画するところは、

  • 死別が当然のようにある
  • 裏切り・裏切られがある
  • 負縁故が生じやすい・負縁故を投げても許されやすい
  • プロローグで縁故を結んだ相手が本編で敵対したりとドラマチックな展開になりえる

というあたり。

特に死別周りはRP村ではなかなか摂取できないし(そういう趣旨の村はたまに建つけど)、ひとつのゲームに共に取り組んだ結果が裏切ったり陥れたりになるというのも特徴的。

まあそういう殺伐としたRPが辛い人は逆に嫌だろうけど……

「そういうゲーム」と割り切って参加している人がほとんどなので、PLレベルの遺恨にはなりにくいところもポイント。(絶対ならないわけではない)

総じて「普段食べられない味がする! 楽しい!」だった。

もうちょっと細かいC_MSのRP面の感想

ここまでだと結構一般的な話なので、もうちょっとC_MSに特化した話にすると……。

  • 世界観が魅力的
  • GMがたくさんロール投下してくれる

ここが個人的にめちゃ好きポイントだった。

世界観は、ざっと説明すると「電脳世界の北極基地でチェスをモチーフにしたデスゲームを行う」なんだけど。

その北極が白夜であったり、建物マップがあったり、「白銀の盤」というGM愛用のチェス盤があったり。チェスの駒も一般的な白と黒ではなく「白と赤」であったり。配布情報それぞれにもコンセプトがあって、丁寧に世界観が作られている。

マップ等はWikiに載ってるのでぜひ見てみてほしい。

GMがロール落としてくれる件は、プロローグで結構いろいろやってくれたのが良かったのもあるんだけど、進行中も夜に申請締め切りのあと1~2発言ぐらいロール落としていってくれるのがすごく好きだった。

エピに入ってからも参加者各位と「願いの申請」という形でロールのやり取りしっかりしてるのが好感触だった。

あと個人的なこと言うと、自分も墓落ち後にGM陣にだいぶ構ってもらえて嬉しかったな。RPに飢えていた……。疲れのせいで墓ではめっちゃGM陣にデレてしまった。不覚。

もうちょっと個人的な思い出話(ネタバレ)

思い出を兼ねて、もうちょっと個人的なRP面のネタバレ話しとく。TLにも結構書いたけど、主にエピロールの感想。

長いので閉じていいぞ。

エピでルーカスは誰にも会いたくなくて教会に閉じ籠もっていたのだが。GMの差し金()でモイちゃんが来てくれて宝探し(GMが隠れてる部屋を探して犬に会うという遊び)に誘ってくれた。でも行けなかったごめん……GMにも犬にも会いたくなかったので……。それはそれとしてモイちゃんはずっと癒しであった。ルーカス的には「どんなゲームか知らずに来た人がここで死んでいいわけがない」という思いだったのに、自分が巻き込んで死なせてしまうという……。いや……そもそもルーカスはKQだが……。

確かその次に来てくれたヨグラージさん、偽装条件が完全対立するのでめちゃくちゃショック受けてくれてた。ありがとう、ログが美味しいです。しかしルーカス視点、ヨグラージさんの参加動機と勝者としての願いがとても地雷で……。この辺やり取りできてよかったなあ。めっちゃ負だったけど。楽しんでもらえてよかった。あと最後、ミタシュのおかげで和解めいたことができてよかった……(ルーカスは許せてはいないんだけど……)

ヨグラージさんとのやり取りが実はエピに入ってまともに書き始めたロールの一番最初だった。(他はモイちゃん・GMと軽くやり取りした程度)

ヨグラージさんはとことん優しい。アンテのトリエルと比喩されてて、確かに似てるなーと思う優しさ。

しかしルーカスにとっては……地雷なのである……!!

ここで赤のビショップの配布情報を見てみましょう(KQツール名「断罪」)

ラ神よ……。

まあ無理なく寄せられるので若干寄せた部分はあるんだが、それでもね……。

粘るヨグラージさん、更に火種を注いでくれるの巻。(ヨグラージさん的にはそんな意図ではなかったのだと思う)

キレるルーカス。この直後の発言で居座ってた教会を出たんだが、「人のこと言えない……」となって自然に他の参加者たちに会いに行けた。なのでヨグラージさんにはPLとして頭が上がらないんだよな。(それまでは誰にも会わずに永眠しようとしてた)

ちなみにここのロールは、どうしても台詞が攻撃的になってしまうので、ト書きにできるだけフォローを入れようとして頑張っていた。フォローになってたのかは……わからないが……ヨグラージPLさんも楽しそうだったのでいいか、と。

その次に会ったのはティソ。ティソくん元々ちょっと幼い精神の持ち主だったこともあり、チェスの駒になぞらえて童話的な世界を作っていたのがとても微笑ましかった。そしてティソくん視点ではルーカスは「犯人役仲間」で「自分が騙して殺した相手」という認識のようで(まあ騙したのはお互いさまではあったんだけど……)、その辺割と気楽な仲ではあった。

が、ルーカスからすると更に「自分はKQ」という前提がつくため、若干壁はある、という感じで。なかなか良い関係……プロローグでは全然話せなかったんだよね。進行中できた絆である。

ティソは最終的に赤のキングの駒を持ったので、王様ごっこをしていた。

この罪悪感の無さと屈託の無さ、好きなんだよなー。

しかし乗れないルーカスであった。

「前代」はヨグラージさん。占吊でしか処理できない鉄壁の防御力……。

この返信ではツンしつつ、ティソのこと何だかんだ嫌ってはいない返事もスクショ外にある。

その次が、プロローグでルーカス視点一番しっかり強い縁故作ったミタシュ。本編では偽装条件が敵対した上「そのことを相談もしなかった」と怒り狂わせてしまい、ルーカスが処刑されてしまっていたのだが。その後に決着がついてKQと判明、でミタシュの内心も結構ジェットコースターだったっぽいな……などと。(共に帰れないことに泣いてくれたらしい ありがとう)

意を決してミタシュに会いに行ったら「共に生きたかった思い」だけでも肯定してくれて帽子を持って帰ってくれると 何 この子天使? KQ拝命で荒んだPC心情に効く最大の癒し……!!

更にその帽子を持ってヨグラージさんに会いに行って彼女の心も楽にしてくれた。ありがとう……ミタシュに会えたおかげでルーカスも最後ヨグラージさんにメッセージ送れたし。天使。

ここだけ見てもわからないことは請け合いなんだけれども。対話の末に思いを通わせ、「何かよこせ」と言われて帽子を渡すことになり、渡したあともルーカスが実感に乏しい顔してたときのお返事。

誰と生きる道も無かったし、生存中も欺こうとするばかりだったんだぞ……(この件はお互いさまではあるが)。それなのに「一緒に生きようとしたこと」を受け止めてくれるのマジ天使でしょ……

もうこの辺でだいたいハッピーエンド

と見せかけて実は微妙に救われてはいなかったりはするのが難儀。

ハロウィンちゃんはエピ閉じ間際に話すことになって、閉じるギリギリにお返事くれたんだけれど、あの「KQの呪い」って概念が素晴らしすぎてね……。まさにそれだったのだよなあ、ルーカスが荒んでた原因。当時見れてなかったのでログ上では反映されていないけれども、ヨグラージさんに対して素直になれたの、絶対ハロウィンちゃんのおかげでもある。

地味に癒し力高かったハロウィンちゃん。

ものすごく的を射たこと言ってくれてた……KQの呪い……素晴らしい概念……。

で。GMがめっちゃ構ってくれるので、ラスト枠GMにしたら面白いことになってしまったんだよな。その節は深夜までお付き合いありがとう……。

主にPL事情(やGM事情)で阻まれたいろいろがあったりして若干消化不良ではあるが、とても楽しいやり取りであった……いっぱい構ってくれて感謝。

墓で声かけてもらって以降、GMなんかめっちゃデレるな……かわいいな……って思いながらちょこちょこロール飛ばして遊んでもらっていたんだけれども。

いやまじでめちゃくちゃデレるじゃん(他の敗者の願いはロールでも灰でも突っぱね続けたGMがこれである)

まあ事前にエピの割と最初のほうでこんな話は出てたんだが。(「このKQ」は駒=役職設定の話)

デレはその前からだし……

んで実際行ってみたらわざわざ会いに来てくれて(特例)こんなことを言い出すGM

この時の会場(エピ灰)の沸き方がすごかったな……。

GMのロール、匂わせが上手いのでなんかすごいこと起きそうな気はしていた。前後のロールも含めていろいろと演出が上手い。

まあその後どうなったかというと

こうなって永眠してるわけだが……

戯れに罪を犯したら重罪が返ってきたりして楽しいやり取りだった ゆるさない(これはPLレベルの親愛の情を込めた表現です)(PCレベルの親愛は存在していない)(しかし負感情100%でもないが……)

最後はヨグラージさんにメッセージを送り、ミタシュの未来に思いを馳せて永遠の眠りへ。PC的には総じてハッピーエンド。

敗者復活戦も存在するけど、PCとして生き返る意志がないのでなあ。もしもう一度動かしたくなったら「生きる希望を抱くような夢を見た」ってことになるかも。でもそんな夢見る可能性あると思えないんだ……PCの絶望が深い上に、永久の眠りに納得してしまっている……。見物席に行くのはありだな、とは思っているけど……C_MSから誰か参戦するのなら、かなあ。

何はともあれエピのロールが美味しかったおかげで、本編の辛かったいろいろ(主に体調と孤独感)が完璧に癒された。ありがとうみんな。直接話せなかった人たちのロールもよかったなあ。

おわりに

初めてのKQ村、勝負もRPも楽しかったよ!

ただしリアルや体調がだいぶ犠牲になって大変だった。自分の場合はそこらへんのコントロールを失わないような様々な工夫が必要で、参加に際しての敷居はかなり高い。

けどその辺なんとかできるぜ余裕だぜって方は、ぜひ思い切って遊びに行ってみてほしいな!

とてもわかりやすいKQ村参加の手引きがあったので勝手にリンクしちゃう。

ついでにKQ村wikiも改めて掲示しておく。村企画や過去村情報はここを見ればいろいろ載ってるぞ! 「参加者レポート」のページもオススメ。

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