ゲヴァさんを見習って革を切りたい

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ShiANさんの型紙でレザークラフトの練習をしている。2つめとして「L字ファスナーの小型財布」を作った。その話はまた後日。

次は「L字ファスナーの長財布」を作ろうとして、革を切ったんだけど。初めて革を切ったときから意識している話を書こうと思った。

それはゲヴァさんを見習おうってこと。

ゲヴァさんとは

ゲヴァさんは架空の革細工師。FF14というゲームの登場人物で、森の中の都市で革細工ギルドのマスターをしている。要するに革工房で一番偉い人。

彼女は「革は森の命からもらうものだから」と言って、できるだけ無駄が出ないような型紙作りを意識して革製品を作っている。それが「ゲヴァパターン」と呼ばれるようになり、高級革製品の代名詞になったりした。(本人的には不本意らしいが)

僕がその話をプレイしたのは何年か前の話で、その頃は自分が革で何か作るなんてことは全く考えていなかったけれど、ゲヴァさんの理念には感動した。動物の皮だものなあ、無駄はないほうがいいよなあ、って。

それから数年して、自分で革を切ることになったので、ゲヴァさんのように無駄ができるだけ出ないように革を切りたいと思った。

無駄を出さないように切るのは難しい

実際やってみて思ったのは、革を切るにも技術が要るってことだ。(当たり前だけど)

できるだけ無駄が出ないようにと思って型紙を当てはめていくと、パズルみたいで面白いが、ちょっとしたカッターの傷などで使えない部分ができてしまう。それを最小に減らすというのは、切る技術を高めることだ。難しいが、面白い。

2作作ってみて、3作目に入ろうとしている今思うのは、ぼくは革を切っているときが一番楽しいかもしれないってことだ。縫っているときも鍵穴に鍵をはめていくみたいで楽しいんだけど、無駄が出ないようにと思いながら革を切っていくときが一番やり甲斐を感じる。

実際に試みた例

無駄が出ないようにしたいと思いながら切ってみた実際の例はこんな感じ。

例1

Before

After

極力無駄が減らせてるんじゃないかと思う。もうちょっと上手に切れた可能性はある。

例2

Before

After

こっちは無駄が減らせてるのかどうかよくわからない。もうちょっとうまく切れたんじゃないかと思っている。

失敗もした

無駄を減らそうと思って切っているうちに、ミスってしまった。

型紙の下に革を持っているんだが、型紙より削れているのがわかるだろうか。

切り直そうか悩んだが、ここで切り直すと最大級の無駄を出してしまう。なので縫う部分への影響がなくなるように整えて、そのまま使うことにした。

同型パーツと比べるとこんな感じでズレている。だけどここは多少ズレていてもそんなに影響はないだろう部分なので(見た目が悪くなるけど)、このままにした。

「はぎれで作ろう」という決意

プロの革職人になると、革の部位を考慮して切るらしい。ベルトはバンズでないとダメだとか、柔らかい素材がいいからベリーにするとか。詳しくは「革の部位について。」を。

革全体の中で見るとどうしても品質が劣ってしまう部位があるらしいので、そういうあたりがはぎれとして余ってしまうのではないかと思う。

だがぼくは趣味だし、始めたばかりの素人だし、そこまで考える必要がない。なので半裁ちなどを買わず、はぎれを買って作っていこうと決意した。はぎれを使うことは、無駄を減らすことに繋がる。プロの職人が使いようがなく余らせてしまった革を、ぼくのような趣味出やっている人間が使う、というのも無駄を少なくする理想形のひとつではないかと思う。

職人が細かい部分も小物などに使って無駄をほとんど出さないというのが最高の理想形だと思うけれど、趣味でやっている人間としては安く革が手に入るのはありがたいことでもあるので……。

はぎれにもいろいろあるけれど……

はぎれを使おう、と決意したのではぎれ販売を調べてみたのだが、はぎれにもいろいろある。はがき~A5くらいの小物向けの大きさのものを売っているところや、こぶし大以下のレザークラフト用としては使いようのないはぎれを売っているところ、A4版ぐらいの大きさで売っているところなど、いろいろ。

ぼくが今回使ったのは今はもう売っていない革はぎれ詰め合わせ。ほぼA4の革が10枚入っていて、とても使いやすい。厚みにばらつきがあるし、色もばらばらなのだが、パーツごとに色を変えて選ぶのがなかなか楽しい。全パーツ同じ色じゃないと気が済まない人には向いていないと思う。

そして次買おうかなと思っているのは、大判はぎれ1kgセット。

「正気か?」って思ったよね。何をどうやったらこんな大きい革がはぎれになるの……? 信じがたいくらい革を無駄にしている事例だと思ったけど、売られている以上は買わなければ本当に無駄になってしまうんじゃないかと思った。

需要があるから売る人も出てくるんだと思う。だから買うのは正しくないんじゃないかって気もする。本当に無駄を生みたくなかったら、買ってはいけないんじゃないかとも思う。

だけど今売られているこの革がこのまま無駄になってしまうのかって思うと……。悩ましい問題だなぁ、こういうの。

バッグ作りに手を出してみたいので、ある程度大きい革も必要になってくるので……大判はぎれの存在は嬉しいんだが……もったいないよね、正直言って。

結論・レザークラフト楽しい

何かものづくり系で自分に合った趣味がないかと思って試しにやってみたレザークラフト。想像以上に楽しい。楽しいが、ぼくの趣味は金がかかるものばっかりだなあ……。

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