3作目はShiANさんの「L字ファスナーの長財布」。大本命で絶対作りたかった品。初めてをこれでやってみようかなあと思っていたけれど、不安で後回しにしてよかった。最初からこれだったらちょっと難しかったと思う。
工程1.切る
切るときの話はこちら。できるだけ無駄が出ないように心がけて切った。
ぼくは革を切っているときが一番楽しい……。
工程2.菱目打ち
この作品は少し複雑な構造になっているので、どことどこが縫い合わされるのかをしっかり把握して、位置が合うように菱目打ちをすることが重要。
ぼくは事前に紙で試作していた。複雑な型紙は紙で試作するとかなり理解力が上がるので、自信がない型紙は先に紙でやっておくとよさそう。
目の数を合わせることと、位置を合わせることを慎重にやらないと、この作品は最悪ファスナーが閉まらない。
菱目打ちしたあとの写真があるんだが、机が汚すぎてやばいので掲載は見送った……。
工程3.縫う
ShiANさんの説明に沿って縫い合わせる。
念のために待ち針でカード入れの位置を合わせた。正しく菱目打ちができていれば不要な工程だと思うが、ぼくは自信がなかったので、ずれないように念を入れた。
このカード入れ、革が必要以上に重ならない設計になっているのが感服する。縫い終わるとこんな感じ。
慎重に菱目打ちしたつもりなんだが、ほんのちょっとずれていたようで、歪んでしまった。もしもう一度作るときにはここが注意点っぽい。もう一方は歪まなかったんだが。
ShiANさんの作り方通りに組み立て、ファスナーの仮止め。今回は15mm幅の両面テープを縦に切って2~3mm幅くらいにして使ってみた。使いやすかった。
ファスナーの仮止めはこの型紙の作り方ではあまり詳しく書かれていないが、手順はだいたいL字ファスナーの小型財布と同じ。先に作っておいてよかった。
縫ってて思ったが縫い目の汚さがやばい。
そして半分縫って気づいたが、ぼくはファスナーを逆につけていた……。正しくつけるとアジの開きみたいに開く。ぼくのつけ方では逆なので、縫うとどんどん閉じていってしまい、非常に縫いにくい。仮止めもしづらいし。
ファスナーは開いたときに金具が中央にくるように、閉じたときに端の直線部分にいくようにつける。
まぁでもL字ファスナーの小型財布よりは縫いやすかった。
このあとコインケースをつけてひっくり返して完成。
完成!
表革が薄くて柔らかかったのと、ファスナーのつけ方が歪んでしまったり内装が歪んでいたりしてよれよれした仕上がりになってしまった。それとファスナーをきつくつけすぎて、下側端のほう(開け口のあたり)がちょっと閉めづらい。閉まるけど。
今回初めてナナメじゃないんだ!!
開けるとこんな感じ。カード入れは硬めのほうがいいのかなあと思って硬い革でつけてみたんだが、柔らかくても全然問題なさそうだった。硬くても困ることはない。
お金入れてみた。ぼくのファスナーのつけかたがきつめだったり本体が歪んでいたりするせいなのか、5000円札は内装と外装の間のポケットに入れると角が折れてしまう。カード入れと小銭入れの間に挟む感じなら問題なく入るかと。
小銭はかなりたくさん入る。
普段使っていた財布がちょうどこの形だったので、そのまま普段使いの品になった。
もうちょっときれいに作りたいので、いつかリベンジしたい。
今回の反省
縫い目が汚い。今回の最大の反省事項はそれ。最初は縫い合わせるだけで楽しかったが、さすがに3作目(キットを合わせると5作)になると縫い目をもっとキレイにしたいと思い始めた。
そこで資料を探したら素晴らしいページがあった。「レザークラフトで規則正しい縫い目を生み出す方法を図解する」というんだが。ぼくこういう理屈で攻める説明大好き。
きゅっと糸を引けばいいっぽい。左(裏面)から糸を通したときに右手できゅっ、がよさそう。糸を引く方向は好みでいいだろうけど統一するのが要かな。左を裏、右を表にして奥から手前に縫ってくるのがやりやすいかもしれない。もしくは下から上とか。
左利きなら右裏、左表にして左手で糸を引くのもいいかもね。とにかく糸を引くときの面・方向を統一するのが重要そう。今後試してみよう。